ペルー北部の旅路駆け足4回シリーズ最終回。もともと予定に組んでいなかったお題でした。
きっかけは、5月3日コンセルトヘボウ・リサイタルホールでの演奏会です。
歴史的な南米ルーツの音楽や、静かに情熱をたたえたリズムを聴けるチャンスだからです。
オランダでは南米音楽が「日常的に楽しめる」レベルで根付いていますが、今回は街中のダンスナイトではなく、18世紀ペルーの古い響きに耳を傾けます。
https://www.youtube.com/watch?v=X7CLstxcjt4
↑ 新しいタブで開いて、なかなか出かけるのが大変な場所への誘いのとき。音が出ます!
イヤホン推奨ですが、音なしでも本文の物語を楽しめます♪
作曲家不詳:『別れのカチュア』 トルヒーリョ写本より
Anonymous: Codex Trujillo del Perú – Cachua La Despedida, de Guamachuco
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日本語歌詞(意訳) 現代スペイン語表記
青銅でできているはずだ、 De bronce debo de ser,
ダイヤモンドかルビーか、 de diamante o de rubí,
それとも死が私を恐れるのか、 o a mí me teme la muerte,
それとも私には死などないのか。 o no hay muerte para mí.
別れの場面で歌われるこの言葉には、自分の存在を誇るような強さが漂っています。
静かな別れというより、運命に向かって立ち上がるような気配があり、古いアンデス世界の物語を思わせてくれます。
死や試練に対して揺るがない意志——そんな力強い精神が、輪になって踊るカチュア(cachua)の荘厳なリズムと響き合うのです。

今回の音楽旅の締めくくりに、この『別れのカチュア』を選びました。
ペルー北部アンデスの高地で、今も古い輪舞が受け継がれる町。
遠い旅路の乾いた風景と、力強いダンス音楽が静かに重なり合うように——このシリーズを終えたいと思います。