シューベルト:『聞け、天空のひばりを』で描かれた外の世界が開けていく歌から、ドビュッシー:『アラベスク 第1番』をグラデーションのように内側の静けさにほどけていく世界にしました。
(朝の居心地を穏やかに、そして夜の静けさを誘う一コマに癒しの約1分🎶)
https://www.youtube.com/watch?v=lykFWJirapo
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イヤホン推奨ですが、音なしでも本文を楽しめます♪
ドビュッシー:『2つのアラベスク』第1番
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やわらかな光がまぶしさを帯びる朝
最初に届くのは、飾りのないまっすぐな歌です。 よく晴れた朝、ひばりが空へすっと上がっていくように、 行き先も着く場所もはっきり見える景色の中で、その歌は迷わず進みます。
けれど、耳を向けているうちに、その形が少しずつほどけていきます。 音のひとつひとつは道しるべのように前へ押すのではなく、 その場にふわりと浮かぶ色や匂いのように留まるようになります。 はっきり描かれていた線はことばを離れ、霧の粒のように散り、 水面や葉の上にかすかな揺れだけを残します。
気づけば私たちは、遠くへ向かう旅ではなく、 今ここに漂う光や揺れをただ見つめています。 シューベルトからドビュッシーへ、その移り変わりは、 そんなふうに静かに訪れます。

ビショップからドビュッシーへ 音をやさしくつないだ物語
空の高みから、ひと声だけ澄んだ歌が降りてきます。最初の光は、まだやわらかく、まぶたの上にそっとのる朝のひかりのようです。
そこに耳を澄ませているうちに、少しずつ陰りが混じりはじめます。木々の影がのびて、ひばりの歌にも、ふと胸の奥をかすめるような影が宿ります。
それでも歌は途切れず、影を抱えたまま、もう一度ひかりの方へとにじんでいきます。今度の光は、さきほどよりもすこし強く、涙の粒を内側から照らすようなまぶしさです。いつの間にか、その光はかたちを変え、水のきらめきへと溶けていきます。
空で歌っていたひばりの声は、遠くでまだ響いているのに、私たちの足もとでは、小さな波紋となって広がるばかり。
光も影も飲み込んだ水面を見つめながら、その歌の続きは、もう耳ではなく心の中でだけ鳴りつづけているのだと、そっと気づきます。

次回の曲目は、<<春の明るさの中で、鳥の声とともに心が軽く弾む歌>>で締めくくりになります。