雄太のミュージック日記

60秒で心が整うクラシック。 スマホ片手のひとときに、オペラやバレエ、映画の余韻を静かに綴る日記です。 ヴァイオリン🎻とピアノ🎹も時たま弾いてます。デン・ハーグ(オランダ)の記憶とともに綴っています。

ショパン:『練習曲』Op.10-5”黒鍵”|軽やかな心が、澄んだ景色に重なるとき

昨日は「トロイメライ」と、少しだけオペラ『清教徒』の余韻を書いてました。

シューマンの妻クララ・シューマンはベッリーニの作品を好んで聴いていました。

そして今回取り上げたショパンの『黒鍵』も、ベッリーニの旋律が持つ軽やかさを、どこか遠くに感じさせる響きがあるように思えます。

(軽やかな癒しの約1分|3月の終わりにどうぞ♪)

https://www.youtube.com/watch?v=FbDYEWihNKc

↑ 新しいタブで開いて、軽やかな夜風にあたるかのように。音が出ます!

イヤホン推奨ですが、音なしでも本文の物語を楽しめます♪

(イヤホンや静かな環境でお楽しみください)

ショパン:『練習曲』作品10 第5曲 ”黒鍵”

この動画は信頼できるソースからご紹介しています。非営利の癒しブログです。著作権は演奏者・レーベルに帰属します。
心穏やかなお時間として、どうぞお楽しみください♪

軽やかな心が、静かな景色に重なるとき――ここで奏でられる音楽の世界を、日常の軽やかな時間に置き換えてみた。

朝の木漏れ日が、幼き鼓動をそっと揺らす景色。

指先が着こなしたシャツの袖口を軽く弾いた瞬間、朝の道が明るく見えた。

薄明の空の下で、木々の影がゆっくり揺れている。 枝の隙間から落ちる光が細かく動き、足もとに小さな形をつくっては消える。

歩みは自然に軽くなり、 草の上を通る風の音と同じ速さで前へ進む。 角を曲がるたびに、影と光が入れ替わり、 胸の奥の空気が静かになる。

朝露を含んだ風が頬に触れ、 その冷たさで、眠っていた感覚が戻ってくる。 一歩ごとに昨日の重さが消え、胸の奥の光が広がる。

袖口を弾いた指先はまだ温かい。 そのまま歩くと、道は続いていく。 古い木の廊下を走った日の音が、 足もとで小さく揺れた。

長く忘れていた朝の気配が、 木漏れ日の中で形を取り戻す。

まだ始まらない一日の気配を追うように、 光の差す方へ足を出す。 静かな澄み切った朝が、今日もゆっくり開いていく。

(タップしてクリック展開)第2話 二つ目の部屋 ― 記憶の輪郭が浮かび上がる

淡い朝の気配が、眠っていた私の輪郭をそっと呼び戻す

次の部屋の扉に触れた指先が、軽く震えた。 開いた瞬間、明るい気配が胸の奥に静かに広がった。開いた部屋には柔らかな光が入り、空気が穏やかに流れていた。

中央の机には古いノートが置かれ、ページがゆっくりと膨らんでは沈んでいた。

近づくと、紙の匂いが昔の午後を思い出させる。めくったページには途中で止まった線が残り、描いたときの呼吸がそのまま残っていた。

その線をじっと見ていると、胸の奥に明るい輪郭が、静かに戻ってきた。

窓から入った風がページを一枚そっとめくり、胸の奥のこわばりが静かにほどけていく。光の向きが変わり、部屋の空気が少し軽やかになった。

まだ続きがある── そう思わせる静かな気配を残し、三つ目の部屋へ歩き出した。

         読んでいただいてありがとうございました。

 次回は、いつもの音楽日記に戻って、時代背景が交錯するシリーズとしてのプーランクをお届けします。